さて、そろそろ、世界最大の手作り自転車ショー
『NAHBS』(ナーブス、と読むらしいです)こと
『North American Handmade Bicycle Show』が
2010年2月26〜28日開催されます。北米手造自転車展?
http://www.handmadebicycleshow.com/
今年の会場は、バージニア州、リッチモンド。日本からも
そろそろ、そわそわしながら出展、鑑賞の準備で慌ただしい
方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
みなさまのブログなレポート、心待ちにしております。
冠スポンサーハ、ナント、しまのダヨ(一年契約らしいけど)。
数年前にブログもポートランドの工房を訪れたことがある、
Vanilla Bicycles
バニラバイシクルズ http://www.vanillabicycles.com/
Ahearn Bicycles
エイハーン・バイシクルズ http://ahearnecycles.com/
も出展するのでしょう。彼らにはまたいつか、会いたいです。
さて、時をさかのぼること1ヶ月ほど前、実は日本でも
東京・九段下でハンドメードバイクショーが開かれていました。
その、ちょっとした報告を、いまさら。
http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/japanese/event/2010handmade/2010handmade.html
まずは、絹(シルク)バイシクルのビルダー、荒井さんによる
『日本の手づくり自転車について』の講座から。
荒井さん。とある自転車大企業の偉い人だったのに、
自分の夢を突き通すため(だと思う)にその座をあっさり捨て、
シルクバイシクル(絹自転車製作所)のビルダーとして、再出発。
講座の内容を簡単に説明してみましょう。長くなっちゃうかな。
『フレーム作りには2種類ある。
一つは英国を源流とする
フレームスケルトン(設計図)を基礎とした作り方。
そしてもう一つは、イタリアを源流とする、
乗り手に合わせて細かな調整を行っていく、
感覚的=現物合わせな作り方』
なんでこうなったかっていうと、
当時は自転車ロードレースの絶頂期。
熱い熱いイタリアの血は、とにかくレースで勝つための
勝負機材を作るために、必死だったのでした。
例えば、エディ・メルクスとコルナゴの関係のように、
レーサーとビルダーが一体となり、
サドルをもう少し後ろに、ハンドルはもう少し下げて、
なんてやり取りをしながら、ビルダーは
機材制作者として、そして同時にコーチという役割も
担っていたといいます。
一方、理想的な自転車の図面を元に、
確かな自転車を作っていく英国方式は、
フランス、日本に受け継がれ、
そして近年では台湾に受け継がれていき、
現在の自転車制作の主流となっていった、といいます。
まあ、そんな感じ。ビルダーが同時にコーチでもあった、
という話がおもしろかった。
その荒井さんが、シルクサイクルズとして誇らしげに
展示していたのが、この700cの分解できる(デモンタブル)
ツーリング車。フォークも分解できるところがおしゃれで便利。
また、仲間といっしょに作った、
『ハンモックにもなる自転車』も
その視点がすてき。
こんど、これでゆっくりポタリングしてみたい。
http://michiyama.blog17.fc2.com/
他にはいろいろ、日本の大御所な展示が
いくつかあり、おしゃれな方々が群がっていましたが、
ボクらは、別なところに目と心を奪われていました。
『ドバッツ』による、トラディショナル・マウンテンバイク。
http://www.dobbats.com/
ワイヤリングがヤバい。
フォークもすてき。
車名;マウンテン・ハイ。
はい。 自転車でマウンテン(山)を走るとハイになれます。
部門;競技用。
うそだー。って思って、代表の斉場氏にお話を伺ったところ
「えー、競技用ってこれぐらいでいいでしょ。
これで走れる以上に速く走ったら、危ないよ」
いやいや全くその通り。速く走らずハイに走るというのが
我々リンプロジェクトも目指しているところです。
同じくドバッツの錯覚自転車。
「トップチューブが、曲がってるように見えるの」
あ、ほんとだ。
「実際に乗ると、つい左に曲がりたくなっちゃう。
左コーナーはすごく得意だけど、
右は不得意、みたいな錯覚自転車」
キャノンデールの片持ちフォーク、レフティも
昔、そんなこといわれましたね。そんなことないのに。
で、最後はこれ。グラフィック大将。
おなじみ『パンダーニ』による
ピュア・レーシング・グラフィック。
しかも新世代! みたいな。
ちょっと前の、
ランス・アームストロングのサイラス・グラフィックよりも
こっちの方が、ブログ的には好きです。ピュアで。
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