2025/07/31

2025 八丈島フォトツアー 島2日目

この記事は2025年八丈島フォトツアー 出発~島1日目の続きです。

2025年3月9日 朝日と廃ホテル 

5時頃に起きて外を見ると、雲の切れ間から青空が。少し雨が降っていたものの、6時ごろには底土港近くの海岸で朝日を撮りに向かいました。 

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海岸に立つと、朝日に照らされて雲がオレンジ色に染まり、幻想的な光景に。ちょうどよい場所にTKTさんがレインポンチョを着たまま立っていて、裾が風になびくさまがとてもかっこいい。余談ですが、こういう瞬間をタイムラプスで撮るのも面白いものです。 

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朝焼けを撮影した後は、底土港近くにある「八丈オリエンタルリゾート」へ。
豪華リゾートホテルとして栄えたこの施設も、2006年に廃業。ただ、敷地と建物はほぼそのまま残っており、廃墟好きの間では有名なスポットとなっています。私有地のため中には入れませんが、外からでもその迫力を堪能できます。 

曇り空のなか、ホテルを背景に撮影すると、まるでホラー映画の洋館のような雰囲気に。本当は星空の下で撮影したかった場所だったので、次回に期待します。 

なお、管理者の方に公式に案内してもらったというブログがあり、内部の写真も見られました。ぞわぞわする……! 

朝食に珍しいものが! 

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朝食では、ご飯のお代わり自由がありがたい。集中して撮影していると体力を消耗するので、しっかりと食べてエネルギー補給です。 

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しかもこの日は珍しい食材「タコの卵」が登場!宿のおかみさんによると、知り合いが獲ったタコが偶然卵を持っていたそうで、「こんなの初めて」と話していました。コリコリした食感としっかりした旨味、とっても美味しい!でも次はいつ出会えるのでしょうか。 

黄八丈をお土産に

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帰りの出帆港は宿の近くにある底土港。出港まで時間があったので、「民芸あき」さんに立ち寄ります。八丈島の草木染・黄八丈を使ったティッシュケースと、猫型のお手玉をお土産に購入。明るく渋みのある黄色の織物がとても素敵です。かなり手間をかけて作られているのに、小物はかなりリーズナブルなので、かなりおすすめです。 

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回天壕跡から港へ 

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「人間魚雷回天の二号壕跡」にも足を伸ばします。八丈島は関東で唯一、回天が配置された場所。進発することなく終戦を迎えたそうです。 

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 壕内は立ち入り禁止ではなさそうだったので入ってみると、想像以上に天井が高く、入口から見える丸みのあるシルエットと光の差し込みが印象的でした。伊豆七島には戦跡も多いため、歴史に触れるのも味わい深いですね。 

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港では自転車を輪行バッグに入れて、橘丸の出航を待ちます。船は条件付きでの出航となりましたが、9時40分に曇り空のなか底土港を出発。 

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 帰りも約10時間の船旅です。なお、旅が終わった後に東海汽船さんから聞いた話では、「行きよりも帰りの便のほうが欠航の可能性が高かった」とのこと。 

大型客船の旅といえば、出航時に紙テープを投げて見送る文化がありますが、2025年3月からは環境保護の観点から禁止になったそう。時代の移り変わりにも立ち会えた気がします。 

この旅一番の快晴に

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出航してしばらくは遠ざかる八丈島を眺めていましたが、双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラを持つ人がデッキに集まっていることに気づきました。S字フックで船の手すりに荷物を掛け、防水袋で機材を守っている姿が、どこか玄人っぽい雰囲気。調べてみると、3月はアホウドリの観察シーズンだったようです。 

船内を歩き回りながら写真を撮っていましたが、天候と海況の影響で6甲板(最上階)には入れず。揺れも大きかったため、船室に戻って休憩する人も多くいました。陸地が見えないとネットワークにも繋がりにくく、ちょうどよいデジタルデトックスになりました。

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11時頃になると天気が回復し、御蔵島への到着時には旅中で一番の快晴!最上階のデッキも開放され、他の参加者も撮影を楽しみました。御蔵島西側の崖にある白滝も見えました。 

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12時30分頃に御蔵島、13時30分頃に三宅島に到着。その後、神津島、新島、式根島、伊豆大島を遠方に眺めながら船は進みます。 

帰りもワークショップ 

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参加者より機材が多いのはいつものことで、ずらりと並んだカメラたちをスマートフォンで撮影するのも毎回恒例です。 

フォトサイクリングツアーではCanonやNikonを使う方が多いような印象ですが、私が愛用しているPENTAX率が高めだったのも、個人的に嬉しかったです。 

同じKマウントなら、フィルムカメラ用のレンズをデジタルでも使える(逆も条件付きで可)ため、参加者同士でレンズを交換して撮影したり、機材談義に花が咲いたりするのも楽しみのひとつです。 

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外洋では快晴が続いていたものの、夕方になるにつれ次第に雲が増えてきました。 

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おやつに持ち込んでいたバナナを小道具として写真に使うのも、石川さんと行くフォトサイクリングツアーのお約束。黄色のバナナと黄色の橘丸の相性が抜群で、ちょっとしたユーモアも添えられます。もちろん、撮影後は私が美味しくいただきました。 

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大型貨物船の影響で到着が1時間ほど遅れてしまいましたが、時間ができたので、船室で皆さんから旅の感想を伺ったりもできました。

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最終的に11時間の船旅になってしまいましたが、20時30分過ぎに無事竹芝桟橋に到着。

実は、八丈島での滞在は約24時間でしたが短く感じることはなく、島の空気と風景、写真と仲間との時間を味わえた濃密な旅となりました。 

まだまだ巡れていない場所もありますし、星空撮影が心残りなので、また八丈島へ行きたいと思います。 

ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。 

最後に皆様からの感想をご紹介です。

  • 実践的なレクチャーを場所ごとにしてもらえて写真としっかり向き合いたいと思った。
  • 新しいカメラを使いこなせるか心配だったが、楽しさが上回った。
  • 一人だと行かないルートを案内してもらえて楽しかった。また行きたい。
  • ロードバイクで来た時は距離を走ることが目標だったが、カメラがあれば距離が短くても楽しかった。
  • 参加者同士で被写体になるため、人物を入れた写真が取れて良かった。
  • 自転車と写真の組み合わせが良くて普段撮れないものが取れて良かった。 

など、楽しんで頂けて良かったです。

石川さんからもツアー中に頂いたアドバイスの振り返りをしていただきました。

  • カメラの使い方よりも素敵な写真になる状況を探すほうが重要。
  • 考えて写真を撮る癖をつけるため、一か所につき2枚までにしてみましょう。
  • カメラを傾けず水平垂直に注意して写真を撮りましょう。
  • カラー写真のモノクロ加工ではなく、最初からモノクロモードでの撮影にチャレンジしてみてください。写真の撮り方が変わります。
  • 写真を撮ったら見直して簡単なフォトブックの作成にチャレンジしてください。撮り方の変化もわかるし、データを眠らせるのはもったいないです。 

旅を通じてその場面ごとにアドバイスいただくため、文で書く以上の実践的な体験ができるのがフォトツアーならではの魅力です。 

また一緒に、写真を撮りに行きましょう!

なお、この旅で講師をお願いした石川望さんにご協力頂き、フォト散歩ツアーを2025年8月30日(土)に開催いたします。良かったらご参加くださいね!

→リンプロフォト散歩 竹芝~浅草
https://rinprojectnews.blogspot.com/2025/07/830.html

2025 八丈島フォトツアー 出発~島1日目
2025 八丈島フォトツアー 島2日目
〇リンプロジェクトが撮影した写真
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