2020/08/06

夏は黒よりも10℃以上涼しい白を選ぶのもアリ


8月に入ってからというもの、長く続いた梅雨が嘘のような青空。

ギラついた太陽が肌を焼き、おととしに引っ越したときに買ったオーブンレンジの中ってこんな感じなんだろうと、先日作ったプチドライトマトの気分になっています。


【半分に切って塩を振ったトマトを180℃のオーブンで60分(余熱あり)】

40代に突入したおっさんの自分としては日焼け対策をすべく朝の自転車通勤でアームクーラーを使い続け、「身に着けたほうが涼しい」を実感しています。

30℃を超える現在、アームクーラーを装着し水で濡らすと効果倍増です。


さて、ブラックとホワイトの二色展開しているアームクーラーですが、販売開始してからブラックのほうが人気で、白の人気がありません

おかしい。白の方が涼しいはず(直観的)!

そもそも「色」というものは、太陽から降り注いだ可視光線が物体にあたって特定の波長が吸収され、反射した分が人間の目に入り「色」として認識されます。

【可視スペクトル】

で、白はすべての可視光線を反射し、黒は吸収しているわけで、太陽光線が物体に吸収されると分子が振動して熱を出すようなことを習ったような気がしたのですが、忘却の彼方です。

実験したいところですが、赤外線サーモグラフィーなんて持ってないブログ担当としては、どなたか実験してないか論文を検索したところ、まさにこれだというものを発見しました。

その論文では、同じメーカーのポロシャツを晴天日の屋外に出し、色による差を赤外線サーモグラフィーにより測定したところ、白、黄がとりわけ低く、灰、赤がほぼ同じレベルで、紫、青がさらに高めで拮抗し、緑、濃緑、黒が最も高温のグループを形成したそうです(一ノ瀬、2012)

詳細は論文をご覧いただきたいのですが、一ノ瀬先生の実験結果のグラフ(図4)によると、白は黒よりも10℃~18℃ほど表面温度が低い結果が出ています。
つまり、具体的な数値はさておいて、同じ材質の場合は、白や黄色など明るい色のほうが涼しいと言えそうです。

そこで、今年の夏は涼を感じる白、もしくは明るい色を取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
黒よりもベージュ。黒よりもグレーとかそんな感じ。

一方で私の知人の「おしゃれは我慢だ」という名言があるのですが、コーディネートや好みで黒や暗めの色を選ぶのも良いと思います。
それに、黒は水に濡れても色の変化が少ない、汗染みが目立ちにくい色ですし。

以上、自分で実験していませんが、色と温度の話でした!

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【No.8038 アームクーラー】


汗染み防止素材+グレーという選択肢もあります
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【No.2164 ノースウェットBIZシャツ】

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【No.2150 ZIPポロ




参考文献
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一ノ瀬 俊明(2012)『衣服の色彩がもたらす表面温度の違いに関する屋外実験』、日本地理学会発表要旨集,https://ci.nii.ac.jp/naid/130005457071

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