2025/06/26

TOKYO山頂ガイドツアー 御茶ノ水レポート

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東京都内にも山がある。

BE-PALのオンライン媒体で連載をされているプロハイカー斉藤正史さんに、 都内の山や歴史スポットを案内していただくTOKYO山頂ガイドツアーの第二回を開催しました。 

2025年4月19日 13時

リンプロジェクトカスタマーショップに参加者さん7名とプロハイカー斉藤さん、リンプロジェクト山岸の総勢9名が集合しました。

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まずは完全に私の趣味に付き合っていただき、鳥山石燕のお墓のある明光寺さんに向かいます。江戸時代の狩野派の絵師と言われている鳥山石燕は水木しげる先生にも影響を与えたと言われる妖怪絵師で、画図百鬼夜行が有名です。
(画図百鬼夜行は国立国会図書館のコラムhttps://ndlsearch.ndl.go.jp/imagebank/column/sekienyokaiやデジタルコレクションhttps://dl.ndl.go.jp/pid/2553975/で見られます )  

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 更に葛飾北斎のお墓のある誓教寺さんへ。なんと、昨日(4月20日)が北斎翁の命日だったようです。 

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 左衛門橋通りを南下して「おかず横丁」に入り、港屋さんで柏餅を人数分購入しようとしたところ、なんと1個足りない!そのかわり、斉藤さんは大福が大好きとの事なので、大福を一つ追加しました。 

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続いて下見から気になっていたお総菜屋さん「入船や水上商店」さんできりいかを購入します。 創業80年(うろ覚え、間違ってたらごめんなさい)とのことで懐かしい店構え。 以前は看板があったとお話をしながらショップカードを頂きました。他界された旦那さんの似顔絵だそうです。 

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おやつを補給したら蔵前橋通りを進み、新妻恋坂にある「おりがみ会館」さんへ。https://origamikaikan.co.jp/  

和紙の販売や折り紙の展示だけでなくギャラリーとして展示やワークショップなどが開催されるようで、訪れたときは館長が折り紙のワークショップもされていました。 2階の展示室にあった折り紙の展示がちょっと信じられないくらいの精巧さで、1枚の紙から作ったとは思えないものばかりです。

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見学をしたあとは、すぐ裏手にある宮本公園でおやつタイムにしました。ガイドしてくださる斉藤さんが都内の取材をされるときに、休憩で使う公園のひとつなのだとか。 暑さに慣れていない体に強烈な日差しが照り付ける天気だったので、木陰とベンチが本当に嬉しい。 

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港屋さんで買った、なめらかであっさり上品なこしあんの柏餅

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入船やさんで買ったきりいか。
上品な甘さとゴマの風味と主張しすぎないイカの風味が絶品すぎます。

 甘みと塩味の組み合わせが良かったのですが、緑茶とか、ビールとか、日本酒とかほしくなります……

なお、すでにかなりの充実感を味わっているのですが、この時点ではまだ1座も登頂しておりません。 

続いて、宮本公園の裏にある神田明神へ。

 賑わいの有る境内で山頂に君臨する獅子の石像を発見します。 2025_0419_OCHANOMIZU_Z5_052 

 説明を見ると江戸時代の名工・石切藤兵衛が作ったものとされ、親獅子が渓底に突き落とした子獅子を見る構図になっているとのこと。 

https://www.edo-chiyoda.jp/knainobunkazai/bunkazaisign_hyochu_setsumeiban/2/1/117.html 

富士塚のように信仰対象としての山と考えても良さそうですね、と話すと、「見落としていました。あとで編集さんに連絡します」と、斉藤さん。

なんと、予定になかった石獅子(千代田区指定文化財)が本日訪れた最初の1座となりました! 

映画「すずめの戸締り」で一躍有名となった聖橋を通り抜け、御茶ノ水交番脇の「駿河台(西)」の町名由来版に到着。 

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実はここが本日2座めの「神田山」の跡地なのです。
徳川家康の時代に街づくりのためこの一帯にあったと言われる神田山を切り崩し、日比谷公園や新橋付近を埋め立てたそうです。 

さらに坂を上って川端康成、三島由紀夫、池波正太郎などなど、数多くの文豪が泊まって執筆をしたという山の上ホテルの跡地へ。 2025_0419_OCHANOMIZU_Z5_063
先ほどの場所よりも高台になっているため、もしかするとこの辺りに神田山の山頂があったのかもしれません。 施設老朽化のために2024年に営業終了しましたが明治大学が取得したそうで、今後どう利用されるのかが楽しみです。 

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本日3座目は「軍艦山」。 御茶ノ水ソラシティからニコライ堂を望む緑地ですが、かつては三菱財閥創始者の岩崎弥太郎亭があった場所だそう。
大正12年の関東大震災後の復興区画整理によって石垣が積み上げられた角地ができ、昭和10年代頃は「軍艦山」と呼ばれ子どもたちの絶好の遊び場になっていたそうです。(https://plaza.solacity.jp/about) 

ソラシティ脇の幽霊坂を下って万世橋方面に向かうと、マーチエキュート神田万世橋(https://www.ecute.jp/maach/about.html)の脇に、かつて中央線に存在し休止となった旧万世橋駅の駅舎基礎が見られる丸い窓がありました。 2025_0419_OCHANOMIZU_Z5_078
後日、マーチエキュートの上が展望デッキとなっており、旧万世橋駅のホームを歩く雰囲気を味わえることを知りました。今度行ってみよう。 

更に万世橋を渡って神田川沿いに進むと、本日最後の目的地である「柳森神社」(http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/chiyoda/5543) に到着しました。

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 鳥居をくぐってすぐ右手が、本日4座目となる富士塚です。
 秋葉原の近くにひっそりとたたずむ神社で、近くを何度も通ったことがあるにも関わらず知らなかったスポットです。

おたぬき様のおやしろとしても知られており、勝負事や立身出世、金運向上にご利益があると信奉されているそうです。 (他を抜くからたぬきだそうな)

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通り沿いからは力強く泳ぐ立派な鏝の絵(こてえ)も見えました。 

予定していたスポットをすべて巡って、あとはリンプロジェクトに戻るだけ……だったのですが、再びおかず横丁の入船や水上商店さんに立ち寄り、自分用にきりいかときゃらぶきを購入。

 店を出ると、おむかいのつばめ工房のご店主が、ツアーの参加者さんと立ち話をされていました。ブロンプトンを持ってらっしゃるそうです。 

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中を拝見すると織機があり、手織りのストールなどを販売されていました。 

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16時過ぎにリンプロジェクトに戻り、TOKYO山頂ガイドツアー御茶ノ水編終了です。

近所にこんなに面白いスポットがあったのか、と今回も大変ご好評いただきました。

次回は7月12日に浅草・隅田川界隈を走ります。
お申込みを承っておりますので、ぜひご参加くださいね。 

お申込みはこちらから↓↓
https://rinprojectnews.blogspot.com/2025/06/712-tokyo.html

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