2018/04/03

四国ツーリングDAY③ 室戸岬→高知編

2017年11月12(日)〜16日(木)に社長と旅した四国ツーリングの記録をここに少しずつ書いていきたいと思う。

【DAY1】11月12(日)羽田空港→鳴門
【DAY2】11月13(月)鳴門→室戸岬 その1
【DAY2】11月13(月)鳴門→室戸岬 その2
【DAY3】11月14(火)室戸岬→高知
【DAY4】11月15(水)高知→宇和島
【DAY5】11月16(木)宇和島→松山空港

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【DAY3】11月14(火)室戸岬→高知

朝目覚めるとドンヨリとした雲が空を覆っていた。
天気予報通りである。気持ちもやはりドンヨリだ。
本日の昼食は丼より、うどんにしようと心に決めた朝であった。

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岬観光ホテルさんでは宿の入り口に自転車を置かせてくれた。

テンションガタ落ちではあるが出発前に濡らしてはいけない衣類や電化製品をきちんとチャック付きのビニールに入れ旅支度をテキパキと済ませる。

この日の気温は最高18℃最低16℃だ。晴れの16℃はとても心地よい。しかし雨の16℃はうんと寒い。これはメッセンジャーの時に培った体感ノウハウである。

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雨で寒いことが予想されるので、ハンガーノック対策に朝ご飯をしっかり頂く。
寒いとお腹が減るのが早いのだ。


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AM8:00 岬観光ホテルを出発 

と、同時に雨が降ってきた。これも予報通りであるが、ここで訂正とお詫びをさせて頂きたい。

【DAY2】11月13(月)鳴門→室戸岬 その1にて社長がカッパを持ってきていないと報じてしまいましたが、ポンチョは持ってきていました。ワークマンで購入したのはレインパンツのみとなります。北海道ツーリングでのワークマン立ち寄り事件とこんがらがっておりました。ここに訂正してお詫び申し上げます。

出発の前に岬観光ホテルさんが裏側に一週間前まで開花していた龍舌蘭(リュウゼツラン)があるから見ていくと良いと勧められた。
龍舌蘭とは成長までに10数年を要し30年〜50年に1回開花する、とても珍しい植物なのだそうだ。
残念なことに1週間前に枯れてしまい、先週の台風の影響で折れてしまったそうだが、さっそく見に行ってみた。

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リュウゼツランの葉の部分。でかいアロエみたい。

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枯れて折れてしまったリュウゼツランの茎

アロエみたいな部分から突如、茎がぐんぐん伸び始め、黄色い花を咲かすらしい。
それはそれは美しかったようだ。

一生に一度見れるか見れないかの、珍植物を拝めなかった事は何度も申し上げるように非常に残念であったが、社長は見たことがあると言う。

!?

やはり社長はなんでも知っている。

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他にも室戸岬ならではの亜熱帯植物をたくさん拝見する事ができ、出発前にある意味満足をしてしまったが、これから雨の中、高知に向かわなければならない。
ぼくたちの心もポッキリ折れてしまわぬよう心に誓い、岬観光ホテルを後にした。


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国道55号をひたすら安芸市の方へ向かってはしる。本日は雨が止むまで一眼レフはビニールに包んでカバンにしまいコンデジでの撮影だ。今のところ雨はパラパラ系である。



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「奈良師かめたろう」という名のバス停

一瞬で通り過ぎた「奈良師かめたろう」というバス停。思わずパシャリ。後にこのバス停がいったいなぜにカメなのか調べてみると、その背景には心温まる深いいストーリーが存在していた。気になる方は奈良師かめたろうで検索だ。

雨脚がだんだん強くなり、ぼくたちは工場の軒下で雨宿りをする事にした。
目の前の道を何度もバスが通過していった。その中にお遍路さんの姿も見受けられた。
この雨では歩くのも嫌だろう。しかしこんな雨の中でも黙々と歩くお遍路さんもたくさんいた。その中には外国の方々もいらっしゃった。ぼくたちがヘタレている間にずいぶん先を行っているのである。

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1時間半この場でこの姿勢で雨宿り。足が痛くなった。

ちょっとの予定が気づけば1時間半も経ち、更にその先にある喫茶店でも雨宿りをしてしまい結果2時間もロスをしてしまった。

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お食事処オハラでコーヒーブレイク。出発してからブレイクしかしてない。

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そして社長のタブレットは現在地がずっとリンプロジェクトカスタマーショップだ。
使い物にならない。

ようやく雨が弱まってきた瞬間を見逃さず、お会計を済ませソッコーで出発。

さてどうなるか、この時すでに11時半。本来ならば安芸まで入っていたい時刻である。
地味にカッパを脱いでみたら、やっぱり雨が強まってきた。カッパあるあるである。

12時半ごろ「道の駅田野駅屋」という土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の田野駅が隣接する本物の駅に到着するが、ここで輪行という誘惑に襲われる。
しかしこの後雨が止みそうだし、うどんが待ってるしで、なんとか誘惑に打ち勝ち売店のホットサンドで軽い食事を済ませ田野駅を後にする。

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田野いしん君。高知県出身のやなせたかし先生の作品だ。

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社長は道の駅に立ち寄ると必ず現地の魚を抜かりなく調査する。

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社長の後ろには魅惑の高知グルメポスター。ここでは軽食のみのモグモグタイム。

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途中一瞬だけ立ち寄った伊尾木洞。岬観光ホテルに方が教えてくれた観光名所。
中に入ってうひゃーってする時間がなかったのが残念。

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高知には短い庇がついている古い建物がいくつもあった。これは「水切瓦」と言い壁面の水量調節とオシャレ的な役割を果たしている高知特有の技らしい。

田野駅から17kmほど走り、ようやく目的のうどん「国虎屋」に到着。時刻は14時ちょい前。おなかもペコペコだ。

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人気店という事もありこの時間でも席はほとんど埋まっていた。地元の方々が来ているようだ。豚汁風の汁にうどんと豚肉がたっぷり入り、冷えた体もしっかり暖まった。当然おでんもいただく。そしてうどんをすするたびに眼鏡が曇る。

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後に国虎屋さんではカレーうどんが隠れ人気メニューという事を知った。次回はカレーうどんで決まりだ。

食事を済ませ店をでると次第に雨もやみ、ようやくレインウェアから解放された。この開放感ったらたまらない。ちょうど国虎屋さん近辺から「一般県道高知安芸自転車道線」という、いわゆるサイクリングロードが始まる。

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距離にして約20km。多くの区間は土佐電鉄安芸線の廃線跡を利用しているため、ウットリするような電車用のトンネルも走ることができる。平日だからかもしれないがとにかく人が少なく走りやすい。たまにワンちゃんも散歩している。自転車専用では無い為、譲り合って走りましょう。

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以前は鉄道が走っていた場所をサイクリングロードにリフォーム。

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レトロなトンネルもそのままに、鉄道からの風景をそのまま楽しむことができる。

また魅惑の観光地もたくさん隣接している為、のんびり時間をかけて遊ぶことをおすすめする。ぼくたちは雨宿りで大変時間をロスした為、ヤ・シィーパークでちょっと休憩するだけとなってしまったが、信号もなく快適に走行で来たのでロスした時間を取り戻すことができた。

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約6kmにも及ぶ琴ヶ浜の松林も快適だ

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坂本龍馬の妻、お龍も登場する。

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「道の駅やす」ヤシまみれのヤ・シィパークでリゾート感を満喫。

おかげで高知には日は暮れてしまったものの、はりまや橋をちょろりと眺め17時30分に宿へ到着した。

はりまや橋にはたくさんの観光客がスマホを片手に記念撮影している人がたくさんいた。どちらかというと、ぼくは近くにあった高知出身のやなせたかし先生のバイキンマンとドキンちゃんの石像にウットリしていた。

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噂のはりまや橋。観光客にスマホで撮られまくる社長。

今夜の宿は「スーパーホテル高知」。出張で良く利用するビジネスホテルだ。綺麗で朝食が旨い。ぼくたちは雨と汗でベトベトの体をシャワーで洗い流し、カツオ食うぞカツオ食うぞと連呼しながらいざ「ひろめ市場」へ向かった。ひろめ市場は巨大な屋台フードコート。酒飲みのパラダイスであった。平日にもかかわらずほぼ満席で、たまたま空いた席で相席をさせてもらった。その席でここの常連という方が社長と意気投合。酒と魚の話で大いに盛り上がっていた。

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「ひろめ市場」平日の19時半でほぼ満席。

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相席してもらった常連の方と一緒に芋焼酎を選びに行く社長。ここには「金霧島」が置いてあるとの事だったが、残念ながらこの日は置いていなかった。

屋台で買ってきたカツオを食べてみてやはり仰天。カツオが全く臭くない。超旨い。さらにはクジラのさえずり(舌)が安く食べられるのだ。特上の馬刺しのようにトロケテ、社長も大好きな芋焼酎を飲みながら舌鼓を打っていた。

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藁焼き鰹たたき「明神丸」初めて食べたpart.①

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鯨のさえずり(舌)初めて食べたpart.②

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のれそれ(アナゴの稚魚)初めて食べたpart.③

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青さのてんぷら 初めて食べたpart.④

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高知ではニラもたくさん採れるんだって。

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「ぅん〜」と言っている。芋焼酎を嗜む社長。

いつも苦労をしている社長が楽しそうにしている姿を見るとこちらも嬉しくなってしまう。相席をしてくれた方々もそうだが、ツーリングに行くと似た者同士がなぜか運命のように集まる。その時に出会った人々とだいたい仲良くなり、ぼくたちに必要な情報を与えてくれる。

なぜか?と、社長に尋ねてみると

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「思いなんだよ。おれたちがこーしたいあーしたいと強く思う事で同じ思いの人が集まってくるんだよ。そこで出会った人が後々人生で大きな影響を与えてくれる。しかしそのチャンスを生かすも殺すも自分次第なんだよ。」

なるほど。

ぼくはまた一つ、人生のパイセンから大事な事を教わった。

とぼとぼと宿に戻りぼくたちは泥のように眠ろうと思ったが、洗濯ものがたくさんあり宿常設のコインランドリーできちんと洗濯をしてからようやく眠りについた。

次回、高知〜宇和島編!!
また時間のある時に書きたいと思う。

text/photo rocky

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