みつかるかー みつかるだろー はるかなー かーがーやきー
Contents目次
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2019/03/27
ハンチングと自転車の関係
なんで自転車でハンチングというスタイルがあるのか。
少しネットで調べてみたところ、興味深いところで1896年のパリ~ルーベの写真が出てきました。
[Collection Jules Beau. Photographie sportive] : T. 3. Année 1896 / Jules Beau
パブリックドメイン
イギリスで言うヴィクトリア朝のころ、レーサーはまだこんな感じの服装で走っていたようです。
帽子に目を向けると、ボーラーハット、官帽、ハンチング、キャスケットなど様々なものを被っています。(写真をクリックするとリンク先に高解像度写真があります)
その中でも、雨やら泥やら過酷な環境を走り抜けるのに具合が良かったのが、狩猟用としても使われていた、頭にフィットしやすいハンチング帽。
そこからだんだんと変化し、1900年代には現代のサイクルキャップの形になっていったとか。
100年以上前からハンチングと自転車は切っても切れない関係だったわけですね。
さて、この春の新作でハンチングが入荷いたしました。
ヴィンテージスタイルにも似合う絣(かすり)風プリントを施したものと、カジュアルなイメージのパッチワークデニム風プリントのもの。
【No.4532ハンチング 絣プリント】
【No.4531ハンチング デニムプリント】
ヴィンテージスタイルには欠かせないハンチングですが、もちろん普段使いもできますよ!
センスの良いオトナサイクリストの皆様に使っていただけると幸いです。
画像をクリックしてご覧ください↓↓↓↓
少しネットで調べてみたところ、興味深いところで1896年のパリ~ルーベの写真が出てきました。
[Collection Jules Beau. Photographie sportive] : T. 3. Année 1896 / Jules Beau
パブリックドメイン
イギリスで言うヴィクトリア朝のころ、レーサーはまだこんな感じの服装で走っていたようです。
帽子に目を向けると、ボーラーハット、官帽、ハンチング、キャスケットなど様々なものを被っています。(写真をクリックするとリンク先に高解像度写真があります)
その中でも、雨やら泥やら過酷な環境を走り抜けるのに具合が良かったのが、狩猟用としても使われていた、頭にフィットしやすいハンチング帽。
そこからだんだんと変化し、1900年代には現代のサイクルキャップの形になっていったとか。
100年以上前からハンチングと自転車は切っても切れない関係だったわけですね。
さて、この春の新作でハンチングが入荷いたしました。
ヴィンテージスタイルにも似合う絣(かすり)風プリントを施したものと、カジュアルなイメージのパッチワークデニム風プリントのもの。
【No.4532ハンチング 絣プリント】
【No.4531ハンチング デニムプリント】
ヴィンテージスタイルには欠かせないハンチングですが、もちろん普段使いもできますよ!
センスの良いオトナサイクリストの皆様に使っていただけると幸いです。
画像をクリックしてご覧ください↓↓↓↓
2019/03/26
これ、デニムじゃないの!?
桜が咲き始めた3月も後半。
先週末、リンプロのウェブショップに追加したこちらのパンツ。
昨年からフルレングスのサイクルデニムが人気で、七分丈も欲しい!と、自転車店の方やリンプロに来て下さる方からご要望を頂いておりました。
生地表面はこんな感じ。
というわけで、七分丈で、薄手のデニムの登場……ではありません!
実は、吸汗速乾性に優れたCoolmax(R)素材にデニム風のプリントを施しているのです。
Coolmax(R)は通常は汗を吸わないポリエステル繊維の表面に溝を付け、吸汗速乾性を実現した、ハイテク繊維。
汗を吸ってすぐ乾く。春夏秋冬を通して、いつでも快適な要素です。
デニム調プリントなんて、そんなん邪道だ!というのもごもっとも。
エイジング(色落ち)が楽しめるインディゴ染めのデニムは、育てる欲求を満たしてくれますもん。
一方、この素材はポリエステルにプリントを施しているため、シャツやサドルに色が移っちゃった!ということもなく、色あせ、色落ちの心配もありません。しかも、ハイテク繊維。
↓↓↓ というわけで、「デニム調」という選択肢もどうぞ!
【No.3155サイクルショートパンツ デニムライク Coolmax 】
※お詫びと訂正 リンク先が間違っておりましたので修正致しました。ご不便をお掛け致しまして申し訳ございませんでした。
先週末、リンプロのウェブショップに追加したこちらのパンツ。
昨年からフルレングスのサイクルデニムが人気で、七分丈も欲しい!と、自転車店の方やリンプロに来て下さる方からご要望を頂いておりました。
生地表面はこんな感じ。
というわけで、七分丈で、薄手のデニムの登場……ではありません!
実は、吸汗速乾性に優れたCoolmax(R)素材にデニム風のプリントを施しているのです。
Coolmax(R)は通常は汗を吸わないポリエステル繊維の表面に溝を付け、吸汗速乾性を実現した、ハイテク繊維。
汗を吸ってすぐ乾く。春夏秋冬を通して、いつでも快適な要素です。
デニム調プリントなんて、そんなん邪道だ!というのもごもっとも。
エイジング(色落ち)が楽しめるインディゴ染めのデニムは、育てる欲求を満たしてくれますもん。
一方、この素材はポリエステルにプリントを施しているため、シャツやサドルに色が移っちゃった!ということもなく、色あせ、色落ちの心配もありません。しかも、ハイテク繊維。
↓↓↓ というわけで、「デニム調」という選択肢もどうぞ!
【No.3155サイクルショートパンツ デニムライク Coolmax 】
※お詫びと訂正 リンク先が間違っておりましたので修正致しました。ご不便をお掛け致しまして申し訳ございませんでした。
2019/03/25
新色と限定色
芽吹きの季節、春。
花が咲き、緑にあふれ、豊かな色彩に彩られる春!
春に向けて、定番商品にも彩りを添える新色が登場しました。
まずはベルクロで簡単着脱で、手軽にブロンプトンをドレスアップできるフレームパッド。
ブラック、ネイビー、レッドの三色展開でしたが、イエローとカーキが増えて五色展開です。
↓↓↓
【No5063 ブロンプトンフレームパッド】
続いて、反射素材を使ってキラリと輝くリフレクターベルトにも限定色が登場。
これまでの、ブラック、ブルー、オレンジに加え、ワインレッドとキャメルが数量限定で、5色でのラインナップとなりました。
↓↓↓ 画像をクリックしてご覧ください
【No.5057 リフレクターベルト】
今まで使った事がない色で、新しい気持ちで新生活を始める、なんて良いかもしれません!
花が咲き、緑にあふれ、豊かな色彩に彩られる春!
春に向けて、定番商品にも彩りを添える新色が登場しました。
まずはベルクロで簡単着脱で、手軽にブロンプトンをドレスアップできるフレームパッド。
ブラック、ネイビー、レッドの三色展開でしたが、イエローとカーキが増えて五色展開です。
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【No5063 ブロンプトンフレームパッド】
続いて、反射素材を使ってキラリと輝くリフレクターベルトにも限定色が登場。
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【No.5057 リフレクターベルト】
今まで使った事がない色で、新しい気持ちで新生活を始める、なんて良いかもしれません!
伊豆大島でキャンプツーリング (後編)
リンプロジェクトのツーリング用ブログを更新しました!
↓↓↓ こちらのリンクからご覧ください!!
伊豆大島でキャンプツーリング (後編)
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2019/03/23
伊豆大島でキャンプツーリング (前編)
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伊豆大島でキャンプツーリング (前編)
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2019/03/18
夏を先取り!今からアロハをおさえておこう!!
ご好評いただき三年目!
今年もサイクリストアロハが登場しました!!
2019年の第一弾は明るめカラー+アースカラーの落ち着いた配色のリーフ柄。
柄も細かめで、アロハシャツ初心者でも使いやすいかもしれません。
背中にサイクルジャージのようなポケットがありますので、自転車に乗るときに真価を発揮しますよ!
サイクリストアロハで、一足お先に夏を先取りしましょう!!
↓↓↓詳細はこちらをクリックしてご覧ください
【No.2148 サイクリストアロハ(リーフ)】
今年もサイクリストアロハが登場しました!!
2019年の第一弾は明るめカラー+アースカラーの落ち着いた配色のリーフ柄。
柄も細かめで、アロハシャツ初心者でも使いやすいかもしれません。
背中にサイクルジャージのようなポケットがありますので、自転車に乗るときに真価を発揮しますよ!
サイクリストアロハで、一足お先に夏を先取りしましょう!!
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【No.2148 サイクリストアロハ(リーフ)】
2019/03/16
日本初の国産MTBと言えば?
1970年代のこと。
アメリカで新しい自転車遊び【マウンテンバイク】が生み出され、その可能性を見出した自転車メーカーがありました。それは何という会社でしょうか(制限時間30秒)
わかんない!と言わず、3つのヒントをどうぞ。
ヒント1 鋼管を作っています。
ヒント2 自転車のリムを作っています。
ヒント3 こんなマークです。
…………
……
…
答え:新家工業株式会社
新家工業さんは、アメリカのMTB市場向けにリムを開発・販売していたことから日本市場向けのマウンテンバイクの開発に着手。
1982年にARAYAマディフォックスが日本初の量産MTBとして市場に登場しました。
マウンテンバイクブーム衰退にともない、一時は自転車から撤退していた新家工業さんですが、2010年頃に装いも新たにMuddyfoxが復活したのです。
リンプロジェクトはそのMuddy Foxとコラボ。
アメリカのMTBメカニックをイメージした、ポリエステル・綿ダンガリー素材でワークシャツを作りました。
シャツにただ刺繍やプリントしただけのコレクターズアイテムではなく、自転車店のメカニックマンも、旅人も、日常でも、ツーリングでもしっかり使える本気シャツに仕上がっています。
詳細は下の画像をクリックしてご覧ください。
↓↓↓
アメリカで新しい自転車遊び【マウンテンバイク】が生み出され、その可能性を見出した自転車メーカーがありました。それは何という会社でしょうか(制限時間30秒)
わかんない!と言わず、3つのヒントをどうぞ。
ヒント1 鋼管を作っています。
ヒント2 自転車のリムを作っています。
ヒント3 こんなマークです。
…………
……
…
答え:新家工業株式会社
新家工業さんは、アメリカのMTB市場向けにリムを開発・販売していたことから日本市場向けのマウンテンバイクの開発に着手。
1982年にARAYAマディフォックスが日本初の量産MTBとして市場に登場しました。
マウンテンバイクブーム衰退にともない、一時は自転車から撤退していた新家工業さんですが、2010年頃に装いも新たにMuddyfoxが復活したのです。
リンプロジェクトはそのMuddy Foxとコラボ。
アメリカのMTBメカニックをイメージした、ポリエステル・綿ダンガリー素材でワークシャツを作りました。
シャツにただ刺繍やプリントしただけのコレクターズアイテムではなく、自転車店のメカニックマンも、旅人も、日常でも、ツーリングでもしっかり使える本気シャツに仕上がっています。
詳細は下の画像をクリックしてご覧ください。
↓↓↓
2019/03/14
サイクルキャップ新柄とミニベロ用バッグリニューアル
3月中旬に入り、気温もだんだん上がってきて、着実に冬から春になっているような実感がありますが、ここ数年のうち、最も花粉に悩まされているような気がするトモです。
自転車通勤中はマスクをしていなくても、目がかゆくなったり、鼻水が出たりしませんが、会社に到着すると途端にくしゃみが出始めるのです。
通勤中は軽く汗ばむ程度の運動でもあるので、体温が高いと花粉アレルギーが収まるのではないかと考えています。
さて、新作アイテムが入荷しはじめていますので、掲載準備ができたものからご紹介です。
まずは、プリントサイクルキャップ。
自転車好きにはたまらない、さりげなく自転車を散りばめた柄と、レーシングジャージっぽい模様のニワトリ柄が入荷しています。
【自転車ネイビー】
【自転車カーキ】
【チキンレース】
※この柄は材料手配の都合上、初回生産分のみとなります。何卒ご了承ください。
詳細・そのほかの柄は↓↓↓をクリックしてご覧ください。
【No.4520 プリントサイクルキャップ】
続いて、小径車・折畳自転車向けのハンドル・サドルバッグが仕様変更して再入荷いたしました。
トラックの幌にも使われる頑丈なターポリン素材。
水を通さない素材のため、突然の雨もしのぐことができます。
詳細は↓↓↓をクリックしてご覧ください。
【No5083 ターポリン便利袋】
自転車通勤中はマスクをしていなくても、目がかゆくなったり、鼻水が出たりしませんが、会社に到着すると途端にくしゃみが出始めるのです。
通勤中は軽く汗ばむ程度の運動でもあるので、体温が高いと花粉アレルギーが収まるのではないかと考えています。
さて、新作アイテムが入荷しはじめていますので、掲載準備ができたものからご紹介です。
まずは、プリントサイクルキャップ。
自転車好きにはたまらない、さりげなく自転車を散りばめた柄と、レーシングジャージっぽい模様のニワトリ柄が入荷しています。
【自転車ネイビー】
【自転車カーキ】
【チキンレース】
※この柄は材料手配の都合上、初回生産分のみとなります。何卒ご了承ください。
詳細・そのほかの柄は↓↓↓をクリックしてご覧ください。
【No.4520 プリントサイクルキャップ】
続いて、小径車・折畳自転車向けのハンドル・サドルバッグが仕様変更して再入荷いたしました。
トラックの幌にも使われる頑丈なターポリン素材。
水を通さない素材のため、突然の雨もしのぐことができます。
詳細は↓↓↓をクリックしてご覧ください。
【No5083 ターポリン便利袋】
2019/03/09
【東北三陸ジジイツーリング】DAY1 宮古〜釜石編
2018年10月10日(水)〜13日(土)にジジイと一緒に旅した東北三陸ツーリングの記録をここに少しずつ書いていきたいと思う。
【DAY1】10月10日(水)宮古→釜石
【DAY2】10月11日(木)釜石→気仙沼
【DAY3】10月12日(金)気仙沼→女川
【DAY4】10月13日(土)女川→仙台
--------------------------------------------------------
【DAY1】10月10日(水)宮古→釜石
【プロローグ】
社長(66)がジジイツーリングがしたいと言い出した。自分と同じ世代のジジイと一緒にのんびり旅がしたいらしい。ジジイっすか・・・。
60代でジジイは早いと思ったが社長が自分で言った以上、今回はジジイという事にしよう。
相方は旅仲間で最年長72歳の村田さんの顔が思い浮かぶ。その旨を村田さんに伝え、お誘いすると、快く参加表明をしていただけた。こうしてジジイのカードが揃ったのである。
今回の行先は東日本大震災で甚大な被害を受けた宮古から塩釜までの太平洋沿いだ。いままでも同ルートのツーリングを企画したが震災以降、海沿いの道が断たれ、自転車で走ることが困難であった。現在ではツールド東北などのイベントも開催されるほどに道が復旧し、我々のようなホビーツーリストでも走れるようになってきている。
あれから8年の時が経ちどれほど復興しているのだろうか。さぁジジイツーリングの始まりである。
【登場人物】
社長(66)
村田さん(72)
【2018年10月10日(水) 宮古〜釜石】
企業戦士が続々とはき出されていくツーキンラッシュの上野駅。この時間帯でも東北新幹線の構内は空いている。村田さんは集合時間の30分以上前から上野駅に到着していた。ジジイは朝が得意である。とにかく遅刻の心配がないから安心だ。
上野発7:42のはやぶさに乗り盛岡駅を目指す。社長は今回のツーリングでなるべく多くの港に立ち寄りたいと言っていた。漁船や船舶を確認する事によりその土地の復興の目安になるという。
盛岡駅到着。ジジイツーリングの始まりだ。
ジジイ一行は昼過ぎに宮古駅に到着し、駅前の「魚彩亭すみよし」さんで予約してあった「タラ弁当」を購入し浄土ヶ浜で食べる事にした。ここ浄土ヶ浜は宮古の代表的な景勝地であり日本の水浴場88選にも選ばれている。白い流紋岩が空を目指すように天高く突き出し、リトルエベレストのような景観だ。
昔のお坊さんがこの地を訪れた際に「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われている。今では白い砂浜も復活してるが、この美しいビーチにも津波が襲いかかったのだ。震災直後の資料を見てみるとビーチは瓦礫の山で埋め尽くされていた。この風景の復活には相当な苦労があったはずだ。弁当を食べ終え、宮古の街が更なる復興を遂げるよう願い釜石に向けて出発する。
村田さんが現役の頃、土木技術者兼現場監督としてプールやアミューズメントパークの建設で日本中を飛び回っていたようだ。阪神淡路大震災の時も現地に視察に行ったという。そんな村田さんが驚いていたのは、太平洋沿いに続々と作られている巨大な防潮堤だ。高さと厚み、そして巨大な扉は誰も寄せつけない灰色の要塞をイメージさせる。防潮堤は津波の襲来を防ぐものではなく、襲来を数分遅らせるものであると胸に刻みたい。その数分でなるべく高台へ避難してほしい。
目視で9mくらい。厚みは3mくらいあったような気がする。
防潮堤を眺めながら45号を南下し山田八幡宮に向かう。なぜかその先の「道の駅やまだ」に辿り着き、ずいぶん通り過ぎた事に気づく。これだからぼくを含めて歳をとるのは嫌だと本気で思った瞬間であった。道の駅では巨大なリンゴにタラ、旬の秋刀魚などが並び今晩のおつまみにと江戸時代より愛される岩手県名産の「山田せんべい」を購入した。
かつて山田町は昭和62年の商業捕鯨が禁止になるまでは捕鯨が盛んな街であったようだ。道の駅やまだの、ほぼ向かい側にある「鯨と海の科学館」では、山田町の捕鯨ルーツを伝えるとともに、世界中にも類を見ない17.6mのマッコウクジラの骨格標本が展示されている。鯨と海の科学館も津波で壊滅状態になってしまったが、天井から吊り下げられていた骨格標本が無事であった事から、もう一度再開できると確信し、館長の思いと町民の努力が2017年7月にようやく施設を再スタートさせたのである。次回はきっと鯨と海の科学館にも立ち寄りたい。
さて時刻も夕暮れ。来た道を泣く泣く戻り、山田八幡宮に到着する。
山田八幡宮は高台にあり津波の被害を免れる事ができたようだが町は津波と火災により広範囲にわたって甚大な被害を受けてしまった。かつての昭和三陸地震、チリ地震、東日本大震災でもおそらく津波の被害を免れている山田八幡宮。ここでも町や人々の復興を静かに祈るのであった。
鳥居より先は津波により流されてしまい道も建物も新しく、更地も多い。
高台に鎮座する山田八幡宮。町の復興を静かに祈る。
本日は「サンルート釜石」さんに宿泊だ。ビジネスホテルは洗濯機や乾燥機などが常備されているからありがたい。サラリーマンだけでなくツーリストも、うんと利用しやすいのである。
「1階部分まで津波が来たのです」とホテルマンから話を聞く。
ジジイ一行はチェックインを済ませ、近所の居酒屋「海舟」さんへ入り釜石のグルメを堪能する。海舟さんは新しいお店と思いきや、津波で店を流されてしまい新しく再オープンをされたようだ。さっそく旬の秋刀魚を頂く。女将さんおススメで秋刀魚の生と炙りの食べ比べもしたがどちらも旨い。甲乙つけがたい・・・完敗である。手のひらサイズの巨大ホタテはインパクトもさることながら抜群の甘みが口いっぱいに広がった。
旬の秋刀魚は格別!炙りも◎
手のひらサイズのホタテは大きさと甘さのインパクトが半端ない。
どんこの昆布締め。東北地方で多く獲れる深海魚。
どうやら明日は一日中雨のようだ・・・。ジジイにとっては辛い一日になる事必至である。
そしてジジイは美味そうに酒を呑む。
・
・
・
海は奪うだけでなく、海の幸も与えてくれる。
自然と漁師に感謝しながら、ジジイと一緒に酒を飲み交わす。
次回、DAY2釜石〜気仙沼編。
また時間のある時に書きたいと思う。
text/photo rocky
【DAY1】10月10日(水)宮古→釜石
【DAY2】10月11日(木)釜石→気仙沼
【DAY3】10月12日(金)気仙沼→女川
【DAY4】10月13日(土)女川→仙台
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【DAY1】10月10日(水)宮古→釜石
【プロローグ】
社長(66)がジジイツーリングがしたいと言い出した。自分と同じ世代のジジイと一緒にのんびり旅がしたいらしい。ジジイっすか・・・。
60代でジジイは早いと思ったが社長が自分で言った以上、今回はジジイという事にしよう。
相方は旅仲間で最年長72歳の村田さんの顔が思い浮かぶ。その旨を村田さんに伝え、お誘いすると、快く参加表明をしていただけた。こうしてジジイのカードが揃ったのである。
今回の行先は東日本大震災で甚大な被害を受けた宮古から塩釜までの太平洋沿いだ。いままでも同ルートのツーリングを企画したが震災以降、海沿いの道が断たれ、自転車で走ることが困難であった。現在ではツールド東北などのイベントも開催されるほどに道が復旧し、我々のようなホビーツーリストでも走れるようになってきている。
あれから8年の時が経ちどれほど復興しているのだろうか。さぁジジイツーリングの始まりである。
【登場人物】
社長(66)
村田さん(72)
【2018年10月10日(水) 宮古〜釜石】
企業戦士が続々とはき出されていくツーキンラッシュの上野駅。この時間帯でも東北新幹線の構内は空いている。村田さんは集合時間の30分以上前から上野駅に到着していた。ジジイは朝が得意である。とにかく遅刻の心配がないから安心だ。
上野発7:42のはやぶさに乗り盛岡駅を目指す。社長は今回のツーリングでなるべく多くの港に立ち寄りたいと言っていた。漁船や船舶を確認する事によりその土地の復興の目安になるという。
盛岡駅到着。ジジイツーリングの始まりだ。
ジジイ一行は昼過ぎに宮古駅に到着し、駅前の「魚彩亭すみよし」さんで予約してあった「タラ弁当」を購入し浄土ヶ浜で食べる事にした。ここ浄土ヶ浜は宮古の代表的な景勝地であり日本の水浴場88選にも選ばれている。白い流紋岩が空を目指すように天高く突き出し、リトルエベレストのような景観だ。
昔のお坊さんがこの地を訪れた際に「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことから名付けられたと言われている。今では白い砂浜も復活してるが、この美しいビーチにも津波が襲いかかったのだ。震災直後の資料を見てみるとビーチは瓦礫の山で埋め尽くされていた。この風景の復活には相当な苦労があったはずだ。弁当を食べ終え、宮古の街が更なる復興を遂げるよう願い釜石に向けて出発する。
村田さんが現役の頃、土木技術者兼現場監督としてプールやアミューズメントパークの建設で日本中を飛び回っていたようだ。阪神淡路大震災の時も現地に視察に行ったという。そんな村田さんが驚いていたのは、太平洋沿いに続々と作られている巨大な防潮堤だ。高さと厚み、そして巨大な扉は誰も寄せつけない灰色の要塞をイメージさせる。防潮堤は津波の襲来を防ぐものではなく、襲来を数分遅らせるものであると胸に刻みたい。その数分でなるべく高台へ避難してほしい。
目視で9mくらい。厚みは3mくらいあったような気がする。
防潮堤を眺めながら45号を南下し山田八幡宮に向かう。なぜかその先の「道の駅やまだ」に辿り着き、ずいぶん通り過ぎた事に気づく。これだからぼくを含めて歳をとるのは嫌だと本気で思った瞬間であった。道の駅では巨大なリンゴにタラ、旬の秋刀魚などが並び今晩のおつまみにと江戸時代より愛される岩手県名産の「山田せんべい」を購入した。
かつて山田町は昭和62年の商業捕鯨が禁止になるまでは捕鯨が盛んな街であったようだ。道の駅やまだの、ほぼ向かい側にある「鯨と海の科学館」では、山田町の捕鯨ルーツを伝えるとともに、世界中にも類を見ない17.6mのマッコウクジラの骨格標本が展示されている。鯨と海の科学館も津波で壊滅状態になってしまったが、天井から吊り下げられていた骨格標本が無事であった事から、もう一度再開できると確信し、館長の思いと町民の努力が2017年7月にようやく施設を再スタートさせたのである。次回はきっと鯨と海の科学館にも立ち寄りたい。
さて時刻も夕暮れ。来た道を泣く泣く戻り、山田八幡宮に到着する。
山田八幡宮は高台にあり津波の被害を免れる事ができたようだが町は津波と火災により広範囲にわたって甚大な被害を受けてしまった。かつての昭和三陸地震、チリ地震、東日本大震災でもおそらく津波の被害を免れている山田八幡宮。ここでも町や人々の復興を静かに祈るのであった。
鳥居より先は津波により流されてしまい道も建物も新しく、更地も多い。
高台に鎮座する山田八幡宮。町の復興を静かに祈る。
本日は「サンルート釜石」さんに宿泊だ。ビジネスホテルは洗濯機や乾燥機などが常備されているからありがたい。サラリーマンだけでなくツーリストも、うんと利用しやすいのである。
「1階部分まで津波が来たのです」とホテルマンから話を聞く。
ジジイ一行はチェックインを済ませ、近所の居酒屋「海舟」さんへ入り釜石のグルメを堪能する。海舟さんは新しいお店と思いきや、津波で店を流されてしまい新しく再オープンをされたようだ。さっそく旬の秋刀魚を頂く。女将さんおススメで秋刀魚の生と炙りの食べ比べもしたがどちらも旨い。甲乙つけがたい・・・完敗である。手のひらサイズの巨大ホタテはインパクトもさることながら抜群の甘みが口いっぱいに広がった。
旬の秋刀魚は格別!炙りも◎
手のひらサイズのホタテは大きさと甘さのインパクトが半端ない。
どんこの昆布締め。東北地方で多く獲れる深海魚。
どうやら明日は一日中雨のようだ・・・。ジジイにとっては辛い一日になる事必至である。
そしてジジイは美味そうに酒を呑む。
・
・
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海は奪うだけでなく、海の幸も与えてくれる。
自然と漁師に感謝しながら、ジジイと一緒に酒を飲み交わす。
次回、DAY2釜石〜気仙沼編。
また時間のある時に書きたいと思う。
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