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2010/04/21

FAQ「カスクは、安全なんですか?」

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上の画像は、北中康文氏による著書、
ツール・ド・フランス 黄金時代』(エイ出版社刊)
をスキャンしたものです。

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イノー、レモン、ロッシュ、
デルガド、フィニョン、そしてインデュラインの
活躍が、記されています。

これによると、
『カスクとは、
ヘルメット代わりに頭部を保護するプロテクターのことで、
ハードシェルタイプのヘルメットが出回る以前、
かつて、サイクルロードレースではよく常用された』
とあります。

つまり、カスク自体は、衝撃吸収材を内包した、
スポーツ用のプロテクターであり、
ラグビーやボクシングのヘッドギアと同じようなものです。

なので、カスクを被っていれば、
なんらかの理由でなにかに頭をぶつけたときには、
何も被っていないときよりも、頭部への衝撃は減少されます。

それが安全かどうか、という判断は、ライダー自身の
走行スピード、走り方、そして操作性に
ゆだねられることになります。


安全かと問われれば、ヘルメットよりも危険度が高いのは確かです。

現在はスチレンフォームの、優秀なヘルメットがあります。

集団走行会、レース、ロードの高速走行では、ヘルメットを。
輪行と組み合わせた、田舎道のサイクリングやポタリングでは、カスクを。

走る場面やスピードに応じて、
自転車と同じように、プロテクターも使い分けることで、
楽しみ方の幅が広がっていくと、リンプロジェクトは考えています。

DSC00071
乗っていないときには、コンパクトにしまえますので、
周りのジャマになることも、仕事のジャマになることもありません。

かつてのカスクは、1990年代を境に市場から姿を消しました。
2000年代初頭は、店頭に並べられた
デッドストックを探して
愛好家は自転車店を駆けずり回ったそうです。

とある、ヴィンテージロードに強い自転車店からの依頼と私達の想いが一致し、
リンプロジェクトはカスクを復刻させます。

どんな革が良いか、何をつくっている職人に頼めばよいか……
数え切れないほどの試作品を作り、形にするまで、約2年を費やしました。

RCK_5575

こう考えると、現代の日本各地でつくられる、
打刃物の包丁であったり、
曲物の桶であったり、
煙管であったり、
古きよき時代から使われている、
民芸品や伝統工芸品のようなものと言えます。

それが、リンプロジェクトのカスクなのです。

話を戻しましょう。
Laurent-Fignon
上に出てきた6人のうち、
ブログ個人的な一番は、ローラン・フィニョン
写真はパリ6日間レースでの一枚のようです。
当時は花形ロード選手が、ファンサービスとして
トラック競技である『6日間レース』に
出ることも多かったみたい。


4002 Casque (Leather)
4002 カスクレザー

4003 Casque Flower White

4003 カスク フラワーFW

4005 Casque Tricolor Estonia

4005 カスク トリコロールNF

2015年9月30日加筆修正

15 件のコメント:

  1. Have you tested the resistence of the casque leather?

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    1. We tested the casque in about ten years ago.
      But, the casque test way is not same way of some bicycle helmets, so we couldn't compare with the casque and some helmets.
      We think the Casque is not safer than other helmets.
      Please mind it, and ride safely.
      thank you.

      削除
  2. こんにちは、カスクのトリコロールを某自転車屋さんで購入して、こちらを知ったので読んでます。
    フラワーとトリコロールの画像が反対では?

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    1. ご指摘ありがとうございます。早速修正いたしました。
      気付きませんでした。他になにかありましたら是非ご報告いただければと思います。
      ありがとうございます。

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  3. ヘルメットに2回も助けられた(1回は私の頭の代わりにヘルメットにヒビが入りました)身としては、カスクはおそろしくてかぶれません。仮面ライダーか5色戦隊になる恥ずかしさと命のトレードオフであれば、命をとります。貴社がカスクを販売されるのは専らスタイルを追求されてのことと思います。であれば、貴社プロデュースの「街乗りでもかっこいい、でも機能(通気性含む)ばっちり」なヘルメットを作っていただけないでしょうか?
    貴社のカスクに対する見解は販売元としての免責事項と理解していますが、あまり「いけてない」気がします。

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  4. Terue様 コメントありがとうございます。

    長文になり、そして既に書いてある内容との重複恐れ入りますが、回答させて頂きます。

    カスクは確かにスタイルを考えて作った面もありますが、コンパクトに畳めて輪行中かさばらないという事こそが一番のメリットであると考えています。
    スタイルという点では2013年現在、普段着にも合うようにデザインされたヘルメットが他メーカーさんから販売されておりますので、スタイルを重視する方への選択肢も増えてきました。

    発泡スチロールが潰れて衝撃を吸収するタイプのヘルメットに比べると、レースの現場を見るとわかるようにカスクの衝撃吸収性は低いです。
    ヘルメットに劣るという自覚がありますので、サイズオーダーで子供用カスクを作って欲しいという依頼もお断りしております。

    論点がずれて恐縮ですが、そもそもの安全性という点では、ヘルメット、カスク、被らないと全てにおいて、交通ルールを守った上で、わき道からの飛び出し、無理な追い越しやすり抜け、下り坂でのスピードの出しすぎ、雨天時のマンホールの蓋などに注意することが第一であると思っています。
    もちろん、もらい事故の可能性もありますのでこれが全てではありません。

    以上も踏まえて、
    ・衝撃吸収性に優れるが、可搬性に劣るヘルメット。
    ・衝撃吸収性は少ないが、可搬性に優れるカスク。
    ・ご利用になる場面や運転の方法。

    これらを天秤にかけ、例えば少人数で景色を楽しみながら田舎道を走ることが多い輪行ツーリングの場合はカスクを。
    幹線道路を走る通勤や、集団で時速30km/h以上で走行するレースやイベントなど、もらい事故の可能性が高い場合はハーフヘルメットを。
    また、マウンテンバイクでダウンヒルなどされる場合はフルフェイスヘルメットと各種プロテクターを。といったように利用場面において使い分けて頂くことが重要であると考えています。

    そして、ご提案いただいたヘルメットについては実は何年も前から社内で議題に上がっておりますが、構造や製造コストなどさまざまな点が問題となり、いまだ商品化に至っておりません。輪行中も邪魔にならないヘルメットを商品化すべく頑張ってまいります。

    この度は安全性を再確認するコメントありがとうございました。

    今後ともリンプロジェクトをよろしくお願いいたします。

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    1. 丁寧なご意見ありがとうございます。しかしちょっとだけ。
      貴社のオンラインショップでは「カスク」と「ヘルメット」について言及されていますけど、再販されている他のショップの紹介文の調子はだいたいのところ「あのヘルメットに抵抗のある人には」「ヘルメットは格好悪い、これはいけてる」という感じです。つまり「スタイルを追求する方向け」な紹介文なので、よもや「輪行時の携帯性」を狙っていたとは、思いもよりませんでした。
      輪行のときはヘルメットは輪行袋にがさっと入れているので気にしたことがありませんでした。貴社の輪行袋でもたぶん入りますよね。自転車通勤でも私はデスクにポンと置いておくのは平気ですが、これは人(環境)によりますからね...
      ただ、折りたたむと強度の問題がでると思うので、携帯性は私は気にならないのですが、それよりもデザイン! ヘルメットってこれから「変身」でもするのかっていうような色遣いや「ガンダムか」と突っ込みたくなる形か、はたまた真っ黒しかない。でも街乗りヘルメットって変なつばがあって前が見えにくかったり風通し皆無だったり、本当に格好だけ。貴社のチャレンジに期待しています。

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    2. Terue様
      コメントありがとうございます。

      リンプロジェクトのヘルメットにご期待いただきありがとうございます。頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

      また、補足となりますが、私達は、販売店様それぞれでカスクに対するスタンスが異なっても良いと思っております。
      現在スポーツ自転車愛好家でない方はもちろん、愛好家の一部ですらヘルメットに対する拒否感が有るように思えます。
      13年7月1日、愛媛県の条例でヘルメット着用が励行された当日、県の職員ですら被らずに出勤している姿があったとの報道もございました。

      このような状況下ですので、「被らないよりまし」のカスクならば被っても良いと考える方がいらっしゃる事はむしろ喜ばしく、何も無しでいるよりは、頭部保護具の選択肢の一つとしてカスクがあっても良いと思っています。

      輪行につきましては、700cなどの自転車で、かつ前輪のみ外す輪行袋の場合でしたらフレームの前三角の中などに余裕がありますが、小さく畳める折畳自転車の専用の輪行袋の場合はスペースが無いこともあります。
      こちらも先にコメントさせて頂いたように、状況に応じた使い分けとして捉えて頂けますと幸いです。

      どうもありがとうございました。

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    3. お世話になります。
      ところでちょっと気になったので質問しますが、カスクは特許、あるいは著作権のようなものは有るのでしょうか?

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  5. 匿名 様
    コメントありがとうございます。リンプロジェクトです。

    カスクそのものについては特許権のようなものはございません。
    但し、今後カスクの製法などで特許として認められる発明があれば別かと思います。
    参考になりますと幸いです。

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  6. はじめまして。
    御社のカスクの手入れ法について教えて下さい。
    ロードバイクに乗るときは普通にヘルメットを着用しておりますが、帰宅後汗臭さをなくすためにヘルメットをサッと水洗いして ヘルメットの内側や顎のストラップに消臭スプレーをふって日陰で乾かしておりますが、本品は本革製ということで日頃の手入れはどのようにすればいいのでしょうか?
    特に汗の匂いは一度着いてしまうとなかなか取れないと思うのですが。。

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  7. Tod様
    コメント頂きありがとうございます。

    本革製ではございますが、私達のカスクは顔料で革を染めているため、水に強い性質があります。

    つきましては、水をつけて固く絞ったタオルでやさしく拭き取っていただき、風通しの良い場所で陰干しして頂くことをお薦めいたします。

    また、「ラナパー(http://www.renapur.co.jp/)」を定期的に塗っていただけますと、革が硬くなることを防ぎ、撥水性も維持させることができます。

    しかしながら、実際に弊社スタッフもほとんど手入れ無しで5年以上革製のカスクを使用しておりますが、3人中3人が汗臭さを感じたことはありませんでした。
    更に、サイクルキャップやバンダナの上にカスクを被っていただきますと、汗がつきにくくなりますのでお薦めです。

    以上、参考にして頂けましたら幸いです。

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    1. ありがとうございます。
      心配ないようですね。
      ではさっそくお店に行ってきます。。

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  8. カスクの技術を利用して自転車用の肩のプロテクターを是非作ってください
    自転車の大きな怪我で一番多いのが肩らしいので

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    1. このたびは貴重なご意見を頂きまして誠にありがとうございます。

      肩や鎖骨の怪我が多いという話も聞きますので、企画会議にて検討させて頂きます。

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